加賀市 橋立

北前船で巨万の財を築いた船主が多く、「日本一の富豪村」と言われたのが、石川県加賀市にある瀬越と橋立、2つの集落です。近くの山中温泉には北前船の船乗り衆も湯治に訪れ、彼らが航海中に覚えた民謡「松前追分」を湯の中で唄うのを聞いた浴衣娘(ユカタベ)さんが真似たのが山中節の起源だという説もあります。船頭衆と浴衣娘の恋を詠んだ歌詞も残ります。

  • 船主集落

加賀市の構成文化財

  • 加賀市加賀橋立伝統的建造物群保存地区

    北前船の船主集落。船主邸 14棟、船頭邸 7棟が現存する。船板を利用した壁板、北前船で運ばれた笏谷石、赤瓦が特徴。

  • 旧酒谷長兵衛家住宅

    橋立地区内に現存する最大の北前船主邸。北前船の隆盛を示す豪壮な建物。

  • 北前船主屋敷蔵六園(旧酒谷長一郎家住宅)

    北前船主邸。庭園には北前船で運ばれた各地の名石が残る。

  • 忠谷家住宅

    北前船主忠谷家の邸宅。天保年間の建築。

  • 三国仏壇(冬仏壇夏仏壇)附仏具類一式

    橋立の北前船主邸に置かれた大小2つの仏壇。家主(船主)のいない夏と戻ってきた冬で大小の仏壇を使いわけた。

  • 瀬越町白山神社所蔵船絵馬

    北前船の船乗りたちが奉納した絵馬。北前船の船乗り達の信仰心が現れたもの。

  • 出水神社

    橋立の北前船主たちにより奉納された鳥居や玉垣が残る神社。

  • 福井別院橋立支院

    橋立の北前船主達による寄附により建立した神社。

  • 山中節

    北前船の船乗り達が山中温泉で歌った民謡。松前追分が起源とされる。