新潟県 村上市

新潟県沿岸で最北に位置する村上では、石船(いわふね)神社の森、明神山を航路の目印にして北前船は北上しました。岩船では秋の例大祭に、船を乗せた屋台などが地区を巡行します。

江戸時代、村上城下に最も近い港は三面川河口の瀬波でした。方角石が現存している砂丘には番所がありました。瀬波の八坂神社には十三枚の船絵馬、八艘の北前船模型が陳列されています。

村上市では明治時代の火災で失われた北前船の文献資料や船の奉納模型もありますが、市内の寺や神社には数多くの船絵馬が保存されています。

  • 寄港地

新潟県 村上市の構成文化財

  • 山北地区の船絵馬群(宝蔵寺船絵馬ほか)

    北前船の船乗りたちが航海の安全を祈願して各社寺に奉納した船絵馬群

  • 上海府地区の船絵馬群(早川寺船絵馬ほか)

    北前船の船乗りたちが航海の安全を祈願して各社寺に奉納した船絵馬群

  • 北前船係留杭跡

    北前船を係留するために瀬波港(三面川河口)で使用された杭跡

  • 日和山と方角石

    北前船の船乗りたちが出港前に日和を見たとされる場所で、方角石が現存する

  • 瀬波の町並み(瀬波上町から瀬波浜町)

    北前船が寄港する港町で村上城下の物資移送拠点としても栄えた瀬波町の町並み

  • 瀬波祭

    北前船が寄港する港町として栄えた瀬波町にある西奈弥神社の祭りで、船を御神体として乗せた屋台が引き出される

  • 八坂神社の船絵馬と和船模型

    北前船の船乗りたちが航海の安全を祈願して江戸時代後期から明治時代に八坂神社に奉納した船絵馬と和船模型

  • 岩船祭

    北前船が寄港する港町として栄えた岩船町にある石船神社(いわふねじんじゃ)の祭りで、船を御神体として乗せた屋台が引き出される

  • 伴田家資料

    北前船が寄港する港町として栄えた岩船町で江戸時代に庄屋を務めた伴田家に伝わる港関係資料

  • 岩船の町並み(岩船地蔵町から岩船縦新町)

    北前船が寄港する港町として栄えた岩船町の町並みで、港へ通じる狭い小路が多く残る

  • 塩谷の町並み(塩谷1区から7区)

    北前船が寄港する港町として栄えた塩谷町の町並みで、通り沿いに切妻屋根・妻入りの建物が並ぶ

  • 旧野澤豊五郎醸造醤油蔵

    塩谷町で醸造業を営み、北前船で醤油を北海道へ販売していた野澤家の醸造蔵

  • 塩谷港絵図

    北前船が寄港した塩谷港の江戸時代末期の様子を描いた絵図

  • 野澤食品工業株式会社店舗兼主屋

    北前船が寄港する港町として栄えた塩谷で江戸時代に庄屋を務め、廻船業や醸造業を営んでいた野澤家の主屋

  • 稲荷山(番所山)

    北前船が寄港した塩谷港を管理する村上藩の番所が設置されていた場所

  • 海老江港跡

    北前船が寄港した海老江港の跡

  • 海老江港関係資料

    北前船が寄港した海老江港に関する江戸時代後期から明治時代の資料